Tokyo International Clinic

メディカルコラムMEDICAL COLUMN

峯岸 祐之 東京国際クリニック / 形成外科  毛髪治療 美容外科
メディカルコラム vol.56
安全に減量できる
メディカルダイエット
峯岸 祐之東京国際クリニック / 形成外科 毛髪治療 美容外科

1.メディカルダイエットとは…

欧米、特にアメリカでは栄養過多な食事の内容や運動不足の生活習慣から、肥満は大きな問題となっています。脳の食欲中枢を制御することのできない人には、胃を小さくする外科的手術までして減量を目指す人もいるほどです。ただ様々なダイエット法をそれまで長い期間培ってきた生活習慣に取り入れても、思うように減量できないというのも事実です。中には危険な方法もあり、医学的にも安全なダイエット法に注目が集まっています。日本でも食の欧米化から、非糖尿病性の肥満が増加しています。

2.注射を使って本格的な減量を

全身的な減量に「GLP-1」という注射による方法があります。前提となるのは糖尿病ではないことです。当クリニックでは人間ドックで糖尿病が発見されても糖尿病専門医がおりますので、その治療が優先的に行われます。また、メタボリックシンドロームの方には管理栄養士による食事指導をお受けいただき、生活習慣・食事の改善を図っていただきます。
その後、経過を観察しながら、「半年後の結婚式までにどうしてもあと5kg痩せたい」とか、「多忙で生活習慣もなかなか改善することができない」という方に、この注射をお勧めしています。

3.1日1回、簡単な自己注射

注射は1日に1回、朝でも夕方でも構いません。ご自分で腹部や太ももなど痛みを感じることの少ない部位に打っていただきます。中には「週に何度も夜の会食があるのだが、あまり量を食べないようにしたい」と希望される方もいます。食事の2~3時間前にこの注射をしていただくことで効果が期待できます。
最初は少量から始め、経過を観察しながら徐々に用量を増やしていきます。注射をすると食欲が抑えられ、食事量も少なくなってきます。

4.トレーニングキットで練習可能

「自己注射はなかなか難しい」と言われる方も少なくないのですが、慣れてしまうと習慣にできます。写真のようなパッドのついたトレーニングキットもご用意してあり、多くの方から「思ったよりも簡単にできました」という声をいただいています。受診の際に医師からも詳しくご説明いたしますので、安心してご使用いただけます。
使用している注射針は通常の採血などの針と違い、ごく細い痛みのほぼ感じない針(マイクロニードル)で、糖尿病のインシュリン注射器と同じものを使用しています。
もちろん1回限りディスポーザブル(使い捨て)の注射針です。

5.安全で安心な減量法

この注射は、2型糖尿病の治療薬として承認されている薬剤です。アメリカやヨーロッパでは、抗肥満薬として承認されています。食欲抑制の働きがあり、肥満を予防するために適応拡大された薬剤ですから安全性は高く、安心して使用することができます。副作用としては、用量により少しムカムカ感が出る程度です。
また、使用後の針は医療廃棄物になりますので、空いたペットボトルなどに入れていただき受診時にお持ちいただければ当クリニックにて廃棄いたします。

6.目標体重を決め観察しながら

結婚式や大きなイベントに目標を合わせてダイエットされている方もいらっしゃいますし、「1年後に何キロ減量」と目標を定めて使用されている方もいらっしゃいます。ただし、この方法は「痩身美容」というような、元々痩せている方(BMIが低い方)がさらに痩せたいというご要望には適応がありません。あくまでも肥満の方の減量のための薬剤とお考え下さい。
特に運動不足や食生活の改善がなかなかできない方、ここ数年で体形に大きな変化があった方など、肥満に悩まれている方はどうぞご相談ください。

過去のメディカルコラム