心臓ドックHEART DOCK
心臓・血管のスペシャリストが入念に検査。
狭心症や心不全などの発症リスクを調べます
心臓は、生命活動の中心となっている臓器。そのため、心臓の異変は命に関わる重篤な疾患になりうるといっても過言ではありません。現在、心臓病は日本において死因第2位※となっており、なかでも、狭心症や心筋梗塞のような動脈硬化が原因の虚血性心疾患が増えています。しかし、早期発見・早期治療をすることで、病気を未然に防ぐことができます。
※出典:厚生労働省 平成30年我が国の人口動態(平成28年までの動向)
こんな人におすすめ
- 家系に心臓病を患った人がいる方。病気の遺伝が気になる方
- 生活習慣病やメタボリックシンドロームが気になる方。高血圧、糖尿病のある方
- 喫煙習慣のある方
- 急いで歩いたり、階段を上ったりすると、胸が苦しくなる方
発見可能な疾病
心疾患すべて(狭心症、心臓弁膜症、心筋症、心筋梗塞など)

狭心症や心筋梗塞、心不全など、あらゆる心疾患の発症リスクを検査します
冠動脈の走行や狭窄を評価する「冠動脈CT検査」は、従来のカテーテル検査に比べて、身体的負担を大幅に軽減。体内をクリアな画像で立体的に読み取ることで、心臓の状態や働きを詳しく検査します。また、国内でもまだ導入施設の少ない米国PREMIER HEART社が開発した解析システム「MCG(心筋虚血診断検査)」も採用。これは心電図情報をデータ化し、インターネット経由で米国本社にある約4万人のデータベースと照合・解析することにより、心筋虚血の状態を診断できる画期的な検査手法です。
そのほか、動脈硬化を予測することができる冠動脈石灰化スコア(カルシウムスコア)の検査も実施。将来的な心筋梗塞の可能性を予知します。
歯周病と心臓疾患は関連が深いことから、オーラルチェックも実施
平成23年の厚生労働省の調査によれば、歯周病の罹患率は30歳以上で約80%。この数字は、年々拡大しています※。
近年の研究により、歯周病は心臓病と密接な関係があることがわかりました。歯周病菌は歯肉から血管を通って心臓へ至り、血管壁に炎症を起こします。すると炎症部分が動脈硬化を起こし、心筋梗塞の引き金となるのです。また、同様に細菌が心臓の弁に付着することにより、感染性心内膜炎のリスクも高まることがわかっています。心臓の弁に付着した菌の塊が大きくなると弁の機能を妨げるようになり、進行すると心不全の引き金となるなど命にかかわるリクスをもたらします※。
こうした事態を早期に予測するため、当院の心臓ドックではオーラルチェックも実施。さまざまな手法で包括的に心臓の状態を調べます。
※出典:厚生労働省 平成23年歯科疾患実態調査
※日本循環器学会、日本胸部外科学会、日本小児循環器学会、日本心臓学会 合同研究班著『感染性心内膜炎の予防と治療に関するガイドライン(2008年改訂版)』
心臓・血管のスペシャリスト、院長高橋が担当
医療は「医術」と呼ばれる通り、人間の技がものをいう分野。検査機器の性能ももちろん大切ですが、安全・確実に検査を遂行し、検査結果からわずかな異変も読み解く医師の手腕こそ、本当に必要とされるのです。
当院では、心臓・血管の専門医である院長高橋が診療を担当。検査に伴うリスクを最小限に軽減し、精度の高い検査結果を導き出せるのも、無数の経験に裏打ちされた熟達の技があるからこそです。
検査の特徴
専門医による診療
心臓・血管のスペシャリストである院長高橋が丁寧に診断。わずかな異変も見逃しません
心臓超音波検査
心臓が動いている様子を映し出し、壁の動きや弁の開閉の状態を調べます
冠動脈CT/MRI検査
突然死の原因の1つである心筋梗塞のリスクとなる病変の早期発見に有効です
MCG検査
冠動脈CT検査やMCG(心筋虚血診断検査)など、低侵襲で安全性の高い検査を実施。精度の高い検査で、心疾患の発症リスクを予見します
CAVI検査
両腕・両足首の血圧と脈波を5分程度測定。動脈硬化の早期発見に役立ちます
歯科衛生士によるオーラルチェック
心臓疾患は口腔内の状態と関連が深いことから、オーラルチェックも実施。包括的な検査であらゆる心疾患の発症リスクを調べます
検査の種類
生理機能検査
- 心電図
- 眼底検査
- 心筋虚血診断検査(MCG)
- 血管年齢検査(CAVI/ABI)
画像検査
- 冠動脈造影CT又はMRI
- 超音波(心臓・頚動脈)
- 胸部X線検査
検体検査
- 血液検査(30項目)
- 血液サラサラ度検査
- 尿検査
- 動脈硬化性疾患(脳梗塞・心筋梗塞)発症リスク検査
(LOX-index・Metabo Chart)
診察
- 内科診察
口腔内検査
- オーラルチェック
栄養指導
- 管理栄養士による栄養指導

※海外居住者の外国籍の方は、料金が異なりますのでお問い合わせください。
検査の流れ
※受付から検査終了までのお時間は約6時間ほどです
よくある質問
- 家系に心臓病の人がいます。
- 心臓に限ったことではありませんが、幼少期から同じ環境で同じような食事傾向や生活スタイルをすることで同じような病気になる確率は高いと思われます。そのため家族歴でがん家系の方は一度しっかり専門の検査を受けることをお勧めします。
- 心臓ドックの特徴は何ですか?
- 心臓カテーテル検査とほぼ同じレベルで冠動脈の走行や狭窄を評価できる「冠動脈CT検査」を行います。心臓に直接カテーテルを挿入する心臓カテーテル検査に比べて身体への負担は少なく、かつ同等の検査が可能です。また、心臓の機能的な虚血の解析を行う「MCG(心筋虚血診断検査)」や「血管年齢検査」など徹底的に心疾患を調べる検査が充実している点が特徴です。
- 所要時間はどれくらいですか?
- 約6時間(医科5時間+歯科1時間)です。
- どんな病気が見つかりますか?
- 狭心症、心臓弁膜症、心筋梗塞など
