Tokyo International Clinic

メディカルコラムMEDICAL COLUMN

辺見 浩一 東京国際クリニック / 歯科 医師
メディカルコラム vol.27
マイクロスコープを使った精密な歯科治療をご存知ですか?
辺見 浩一東京国際クリニック / 歯科 医師

1999年日本大学歯学部附属歯科技工士学校卒業。歯科技工士として従事したが、歯科医師になるため2008年日本歯科大学生命歯学部卒業。
その後、東京医科歯科大学にて歯内療法を研鑽し、岡口歯科クリニックなどを経て2018年4月より東京国際クリニック / 歯科に勤務。現在に至る。

できるだけ患者さま自身の歯を残すために

東京国際クリニック/歯科では、従来より清水院長の行う歯周病治療を軸として、「できるだけ歯を残す治療」をご提供しています。私は2018年4月から、歯科用マイクロスコープを用いて主に歯内治療を担当しています。
歯内治療とは主に歯の内部、神経に関わる治療の総称です。深いむし歯のある歯の神経を可能な限り生きたまま残す治療やすでにむし歯がかなり深く、細菌が神経に入りこんで根の先が化膿してしまった歯を、抜かずに残すために行う治療です。
ビルで言うと基礎工事に当たる部分です。きれいな歯を入れても歯内治療がしっかりできていなければ、またやり直しをする事になります。
しかし、歯の神経はとても複雑な構造をしており、簡単な治療ではありません。歯内治療は、歯の根の構造を熟知し、さらに、科学的根拠に基づいて診査・診断し、治療に当たることが出来るかが非常に重要な事であると考えています。

マイクロスコープで「見える」歯内治療が可能

とても小さく、そして複雑な歯の根に入りこんだ細菌を除去する歯内療法は、従来、盲目的に行われる部分が多く、勘を頼りに行う治療になってしまうことも多くありました。しかし、1990年代から歯科用マイクロスコープ(歯科用実体顕微鏡)が導入され、劇的な進化を遂げました。マイクロスコープはもともと脳外科や眼科の精密な外科処置に使われており、術野を24倍程度まで拡大し、非常に明るい光源で照らして見ることができる機材です。暗く、細く、小さな歯の神経の治療に、マイクロスコープは非常に親和性がよく、今まで見えなかった隠れた細菌を見つけ出し、実際に「拡大して見ながら除去」することが可能になりました。このことにより、従来では抜歯が選択されるような非常にシビアな状況に陥った歯でも、残すことが出来るようになってきました。
私は、東京医科歯科大学で在籍した歯内療法の教室でマイクロスコープと出会い、10年以上臨床で使用してきました。我が国のマイクロスコープの普及率はまだまだ数%と言われていますが、私の歯科臨床には絶対に欠かすことのできないツールであると考えています。

新たな感染を防ぐために

歯内治療においてもう一つ重要なことは「細菌の侵入を防ぐこと」です。すべての原因は細菌感染であるため、当院では治療中、歯の根の中に新たな細菌が入り込まないように口腔内と治療する歯をゴムのシートで隔離する「ラバーダム」を用いた治療を行っています。治療中に唾液が1滴でも入ると細菌感染が起こるため、徹底した滅菌環境下で行うことが非常に重要となります。

歯の治療で重要なこと

非常に深いむし歯で歯の神経を失い、さらに細菌感染が起こり根の先に化膿が起こると歯を残すことが難しくなるケースも少なくありません。失った歯を補う治療としては、インプラント治療は非常に優れた治療法ですが、ご自身の歯をできるだけ長く使うことはかけがえのないことだと私は思います。当院では、歯茎を健康にする「歯周病治療」と歯の根を健康にする「歯内治療」の2軸から、長期にわたって健康が持続する口腔内環境をご提供します。もし他院で抜歯するしかないと言われた方もあきらめず、ご相談ください。全力で治療致します。