歴史:1920年1月~1936年11月までが建築期間。工事延人数は254万人。
構造:地上3階、地下1階。中央部に高さ65.45mの塔をもつ。部屋数は400以上。
塔の一番上の窓が9階に相当。
1~3階は通常使用される事務室、控室、委員室、本会議場など。
4階は国立国会図書館。5階~6階は吹き抜けとなっており部屋はなく、7階~9階は国会議員ですら入れない開かずの間が存在します。
設計:一般から懸賞募集し、当選作品を参考として臨時議院建築局が設計図を起こす。
日本の政治の世界を代表するシーンで度々背景となる国会議事堂。
ニュースやドキュメンタリーでもおなじみの国会議事堂の中を歩くチャンスがやってきました。
歴代の総理も歩いた赤じゅうたんを踏みしめて・・・
歴史:1920年1月~1936年11月までが建築期間。工事延人数は254万人。
構造:地上3階、地下1階。中央部に高さ65.45mの塔をもつ。部屋数は400以上。
塔の一番上の窓が9階に相当。
1~3階は通常使用される事務室、控室、委員室、本会議場など。
4階は国立国会図書館。5階~6階は吹き抜けとなっており部屋はなく、7階~9階は国会議員ですら入れない開かずの間が存在します。
設計:一般から懸賞募集し、当選作品を参考として臨時議院建築局が設計図を起こす。
参観可能な日にはご覧のような白い解説の札がついていて、どこにどなたが座られるのかよくわかります。最近では参議院議員や民間人で大臣の方もいますが、衆議院議員が着席する写真の議場には慣例により立ち入りは許されないそうです。
議場の手すりや壁には稲穂や鎌など丁寧な木彫が施されています。議事堂の外側の石の重みと内部の重厚な木の輝き。これぞ歴史です。
国会議事堂の正面左右の植栽は、各県から集められた樹々たち。南からの樹には、冬の入口に防寒のケアもされるそうです。優しい心遣いが感じられます。
天皇陛下が開会式に臨まれるときや、国政選挙で選ばれた国会議員の初登院、諸外国の国賓をお迎えするときのみ開かれる通称「開かずの扉」。
中央玄関を通るとそこは広間。ここが外から見える塔の真下に当たります。ここには伊藤博文、板垣退助、大隈重信の3人の銅像が三方に。あとの一方には台座のみ。「これらの議会政治確立に功労のあった政治家のようにあなたもなりなさい」という啓示かも。
議事堂は「石の博物館」とも呼ばれるほど、建設時日本全国から様々な石が集められました。中でも耐震性、耐火性で中央塔付近に多用されたのは沖縄からのサンゴ石灰石。優しいピンク色が、周囲の重々しさからの少しの息抜きに。
美しいデザインの空調の出口。まだクーラー技術のない時代、地下に大きな氷を置き水を掛けながら風を作って全館に送り出していました。完成当時、夏の盛りに議会が開かれなかったのは、こうした理由のためかも。
国会議事堂は、大正から昭和の初期に「オール国産」という意気込みで造られた建物。
そんな中で3つだけ国内で作れなかったものがありました…。
国産品でない1つ目はこの郵便差入口。アメリカ製。このポストは現役で、地下の集配所に貯まる設計です。でもたまにこのシューターに詰まってしまうことも。郵便屋さんは備え付けの針金で探ってみるそうですが…。
国産品でない2つ目のもの。それは各部屋のドアノブです。これもアメリカ製。議事堂には委員室など400以上の部屋があります。小さなドアノブにも歴史が…。
そして国産品でない3つ目は議場の天井にあるステンドグラス。中央広間の上部にもありました。このステンドグラスの原料はイギリスからの輸入だそうです。
議事堂は大きな一つの建物ですが、中は衆議院と参議院とできっちりと分けられています。それは不文律ですが慣例に則りということで、「慣例集」もあるとのことです。ぜひ拝見したい!これ以外に撮影禁止でしたが天皇陛下の「御休所」などもあり、なかなかトリビア満載の議事堂でした。