東京散歩TOKYO WALK
東京周辺のさまざまな散歩ルートをご紹介する「東京散歩」。
今回の東京散歩は、歴史と文化の香り高い湯島・上野地区を歩きます。
「上野公園は明治初期に日本で初めて指定された公園だった」など、
まだまだトリビアが眠っていて、大発見の連続でした。もちろんお土産も忘れません。
今回のお散歩データ
- ■総距離=約6.0km
- ■所要時間=1時間30分程度
- ■参考歩数=約20,000歩
- ■高低差=多少あり(上野は山です)
- 1秋葉原駅電気街改札口
- 2湯島天神(湯島天満宮)
- 3東京藝術大学美術館 陳列館
- 4旧寛永寺
- 5上野大仏
- 6国立西洋美術館
- 7摺鉢山古墳
- 8西郷隆盛銅像
- 9和菓子舗 うさぎや
「あきはばら」という人と「あきばはら」という人がいます。JRは「あきはばら」ですが若い人のように「アキバ」がいいかもしれませんね。
西暦458年、雄略天皇の勅命により天之手力雄命を奉斎して創建。菅原道真公を勧請したのは1355年のことでした。受験生の強い味方、きょうも御朱印を受ける方が…。不忍の池を周り、北に進みます。
上野公園の北の方から、東京藝術大学美術館の陳列館につきました。なかなか趣のある建物。1929年、岡田信一郎により設計、建築され、さまざまな展示が催されました。
徳川家康、秀忠、家光の三代の将軍に信任の厚かった天海僧正が、1625年に創建。全盛期は上野公園のほとんどを寺域とし、30余の堂塔伽藍を誇っていました。その後、彰義隊と官軍の戦場と化し、寛永寺は消失しました。
1631年、越後村上藩主により漆喰の釈迦如来坐像を建立。関東大震災により頭部が落下。寛永寺は再建を放棄。1940年、戦時中の軍需金属資源として、顔面部を除く頭部、胴部以下を供出し、顔面部のみとなる。ここにも戦争の被害を受けた史跡があります。
公園の中を通って、西洋美術館に。1959年に設立され本館設計はル・コルビュジェ。印象派の絵画、ロダンの彫刻などが鑑賞できます。2016年、世界文化遺産に登録されたのはまだ記憶に新しいところ。
えっ。上野に古墳?!今回の一番のトリビアはやはりこの摺鉢山古墳。長さ70メートル、後円部径43メートル、高さは5メートルで埴輪片が採取されています。かつて上野は古墳群でした。
NHK2018年の大河ドラマは「西郷どん」。果たしてストーリーは?視聴率は?気になるところですが、実は西郷さんの銅像と犬のツン(薩摩犬)の作者が違うそうです。西郷さんはご存知、高村光雲。そしてツンの作者は当時動物彫刻の第一人者、後藤貞行という人です。
うさぎやのどらやき大正2年創業。富山出身の谷口喜作(兎年)によりうさぎやと命名されました。名物はどらやき。十勝産の小豆を使用した粒あんがしっとりと柔らかく、皮はレンゲの蜂蜜入りです。