東京散歩TOKYO WALK
東京周辺のさまざまな散歩ルートをご紹介する「東京散歩」。
今回は、江戸の情緒と新時代のスカイツリーを組み合わせた、上野駅~浅草~墨田の川辺を探る散歩を楽しみます。
ご褒美も夏にふさわしい逸品を!
今回のお散歩データ
- ■総距離=約4km
- ■所要時間=1時間30分程度
- ■参考歩数=10,000歩~12,000歩
- 1上野駅
- 2下谷神社
- 3永昌寺
- 4かっぱ橋道具街入口
- 5雷門
- 6浅草仲見世
- 7大わらじ
- 8金龍山 浅草寺
- 9浅草神社
- 10東京スカイツリー
- 11水上バス乗り場
- 12駒形堂
- 13鰻蒲焼 駒形「前川」
今回の散歩の出発地点は、ここ上野駅。数々の思い出のある方もいらっしゃることでしょう。浅草口からスタートです!
この辺りはお寺の多い台東区下谷。素戔嗚尊の御子である大年神と日本武尊を祀っている由緒ある下谷神社。下谷稲荷とも呼ばれ、この地域には「稲荷町」という地下鉄の駅も。境内には寄席発祥の地の石碑がありました。
ビル街にたたずむ永昌寺。ここには明治15年、柔道の嘉納治五郎が境内に柔道場「講道館」を設立しました。記念碑があり、いまでも柔道関係者の参拝が絶えません。
和食器、厨房器具を集めたかっぱ橋商店街の入口。最近では寿司の食品見本アクセサリーなどを求める外国の方も数多く訪れています。包丁なども日本製は大人気とのこと。
言わずとしれた浅草のシンボル「雷門」。浅草寺の総門としてきょうも修学旅行の生徒たちや、海外からのお客様たちで賑わっています。人力車の車夫さんたちの呼び声も聞こえますが、きょうは散歩、散歩。
日本で最も古い商店街の一つと言われる浅草寺仲見世。江戸時代、人口増加に伴って浅草寺への参拝客も増えたため出店の営業許可が与えられ、いまでは約90もの店舗、長さ250メートルの門前町となっています。
宝蔵門の裏側にある大わらじは、山形県村山市の奉賛会により奉納されています。仁王様が履くわらじで、健脚を祈って触れていく人も少なくありません。
東京最古の庶民信仰の寺とされ、「浅草の観音様」の呼び名で親しまれています。毎年、ほおずき市や羽子板市などに多くの人が訪れます。きょうも各国語が飛び交い、国際都市ASAKUSAの名に相応しく大賑わいを見せています。
浅草の初夏の風物詩と言えば有名な「三社祭」。神輿はここ浅草神社から出発し、各町内を練り歩いてここに戻ります。豊作、豊漁、疫病の退散を祈り、例年3日間で延べ150万人の人出。
言問橋で隅田川を渡って墨田区に入りました。ここは平成の新名所、東京スカイツリーとソラマチという新しい商店街。スカイツリーは高さ634m、重さ約36,000tの鉄骨でできています。シルエットは、伝統的な日本建築にみられる「そり」と「むくり」だそう。
再び浅草方面に戻ることにしましょう。吾妻橋を渡ると川沿いにある乗場からちょうど水上バスが出発したところ。浜離宮、日の出桟橋、お台場海浜公園などに向けて毎日運航されています。この季節、自然の風が涼しい東京クルーズが楽しめます。♪♪
西暦628年、浅草寺のご本尊である聖観世音菩薩が、隅田川の駒形橋の脇に上陸された地点に建つのが駒形堂です。まさに「浅草寺発祥の地」と言われ、現在は馬頭観世音菩薩が祀られています。
散歩もここまで。きょうのご褒美に鰻はいかがでしょうか。「前川」は江戸時代の創業以来200年の味を守る老舗で、小説家、池波正太郎のエッセイにも登場する名店です。EPA、DHA、ビタミンEも豊富に含まれる鰻。夏の暑さに負けないように!