東京散歩TOKYO WALK
東京周辺のさまざまな散歩ルートをご紹介する「東京散歩」。
夏の暑さにも負けず頑張って歩きましょう!
今回は、木陰では涼しい風が吹く緑豊かな2つの公園を散策します。
今回のお散歩データ
- ■総距離=約4.0km
- ■所要時間=約1.5時間(公園内散策を含む)
- ■参考歩数=約8,000歩
- ■高低差=全体に平坦
- 1東京国際クリニック
- 2有楽町マリオン
- 3日比谷交差点
- 4日比谷公園
- 5内幸町 日比谷シティ
- 6汐留の新ビル街
- 7浜離宮恩賜庭園
東京国際クリニック前を出発!
1957年、「有楽町で逢いましょう」という歌が全国的にヒット。実はこの曲は「有楽町そごう」というデパートのコマーシャルソングでした。有楽町の街が戦後の闇市の面影から早く脱却して、若者たちのデートコースになってほしいという想いから。
我国初の自動交通信号機が1930年この交差点に設置されました。現在の横長ではなく、縦長の信号機。当初、人々は色で動きを理解することが難しく、青灯に「ススメ」黄灯「チウイ」赤灯「トマレ」とカタカナをつけていました。
1954年、第1回東京モーターショーはこの広場で開催されました。当時クルマは夢のまた夢。出典されたのも乗用車はたった17台。戦争直後の当時は、まだトラックが中心だったのですね。
1903年、日比谷公園開園時に落札された洋食レストランが「日比谷松本楼」。松本楼といえば年に1日の(9月25日)10円カレー。度々の焼失から立ち直り3代目がチャリティーのカレーセールを始め、売上は交通遺児育英会やユニセフにも。「10円カレー」は秋の季語にもなっています。
明るい公園の話題の中にあって「首かけ銀杏」という不気味な名前!1899年、この銀杏は日比谷交差点の脇にありましたが、道路拡幅であわや伐採の憂き目に。この公園の設計者、本田博士は「わしのクビを賭けても移植してみせる!」と言って実行し、見事に成功させました!
ここには1938年から1973年までNHKの本部がありました。1953年、日本初のテレビ番組は「道行初音旅」(多くの歌舞伎役者が出演)。当日はフィルムによる動画ニュースも初放送。タイトルは「NHKテレビジョン ニュース」でした。
どことなく潮の香り漂う地下鉄の駅名「汐留シオサイト」。いまは放送局や大手広告代理店などが立ち並ぶ巨大複合都市と化しています。江戸時代は塩問屋があったそうな。
「汽笛一斉新橋を♪」で有名な旧新橋停車場駅舎に開設された展示室。1872年、開業した当時の旧新橋停車場駅舎の100分の1模型や、駅舎とプラットホームの石積みを見ることができます。旧駅舎とプラットホームは長い間地下に埋もれ、「発掘された遺跡」だったのです。
2つ目の公園は浜離宮。寛永年間には将軍家鷹狩場で一面の葦の原でした。その後、将軍家浜御殿として整備され、11代将軍徳川家斉のときに現在の姿になりました。現在は国の特別名勝及び特別史跡となっています。年間パスポートもあります!
日本初の西洋風石造りの建築物。明治2年、イギリスの王子が来日することになり、浜離宮の迎賓館として建造されて以後、多くの国賓を迎えました。まさに日本の「おもてなしの原点」とも言える建物です。
花木園売店は「濱見世」とも呼ばれ、来園者に親しまれています。浜離宮オリジナルの濱御殿饅頭、将軍おかき=お土産にもどうぞ!
海水が庭園内に入り込んでいる形式の庭園は昔はいくつかありましたが、現在はこの公園のみです。海水の干満により変化する風景を楽しめます。江戸時代には釣りもできました。