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メディカルコラムMEDICAL COLUMN

峯岸 祐之 東京国際クリニック 形成外科 毛髪治療 美容外科
メディカルコラム vol.8
大人の水ぼうそう??
痛くて怖い帯状疱疹は予防できる!
峯岸 祐之東京国際クリニック 形成外科 毛髪治療 美容外科

50歳以上の方は、全員受けた方が良い予防接種

帯状疱疹(たいじょうほうしん)という病気をご存じでしょうか?名前くらいはお聞きになったことのある方が多いかもしれません。「大人の水ぼうそう」などと呼ばれることもありますが、一般に50歳以上で発症率が急激に高まる病気です。「大人の水ぼうそう」ではありますが、赤ちゃんから高齢者まで多くの世代で罹患しうる病気のひとつです。子どもの時にあった水ぼうそうのウイルスが神経内で眠っていて、免疫力が落ちてくると活動を始め罹患します。水ぼうそうと同様に発疹などのぶつぶつが現れ、激しい痛みを伴うのが特徴です。帯状疱疹については以前、瀬戸内海の小豆島で行なわれた調査結果があります。それによると50歳以上の人口の約1%がかかる病気のようです。やはり免疫力の落ちてくる50歳以上の方に多いという調査結果が出ており、働き盛りの50歳以上の方は要注意です。
帯状疱疹は胸などの胴体に出ることの多い病気ですが、顔面や脚部に出ることもあります。目や鼻の周りに出た場合は失明の可能性もあるため眼科での治療も必要になります。また脚に出た場合は歩行が困難になることもあります。特に高齢者の場合、長期間歩けなくなり、結果として寝たきりになってしまう危険性もはらんでいます。2~3週間以上まったく仕事が手付かずになることもありえます。

帯状疱疹に罹患した場合、恐ろしいのはその後遺症となる神経痛です。たとえば、胸に帯状疱疹ができ治癒した後、息をするたびに神経にビリビリッと来るような痛みが走る事例も報告されています。しかもいつ起こるか分からず、一度後遺症になると長引いてしまう。中には死にたいくらいの痛みという証言もあるほどの痛みに悩まされることもあります。先に挙げた小豆島の調査によると罹患者の約14%が後遺症に悩まされているというデータもあります。

幼少期に水ぼうそうにかかったことがある人は、すでにこのウイルスに対する免疫を持っていますが、年齢とともに弱まってきます。発症率が50歳以上で増加するため、改めてワクチンを接種し免疫力を強化してあげることが必要です。

帯状疱疹は、疲れや免疫力の低下によって引き起こされますので、日頃の体調管理も大切です。バランスのとれた食事や睡眠、適度な運動を心がけ、ストレスを減らして免疫力を低下させないよう気をつけましょう。免疫力を高めるためにはサプリメントを飲むなどの対策が有効です。ビタミンB、C、E、亜鉛、鉄などのサプリメントが良いですが、さらにより良い生活を送るためにはALA(5-アミノレブリン酸)がオススメです。

予防接種は帯状疱疹を100%防ぐものではありませんが、発症率は大幅に下がり、たとえ発症しても症状が軽くすむという報告があります。
予防接種では、水ぼうそうとほぼ同じワクチンを使用するため、欧米諸国では既に高齢者への予防接種が一般に行われています。水ぼうそうワクチンは、もともと日本のオリジナル。50歳以上の日本国民は、全員打ったほうがよい予防接種だと思います。

2016年3月より、50歳以上の方は水痘ワクチンを帯状疱疹ワクチンとして使用する許可がおりました。病気は平等に人を襲う可能性があります。50歳以上の方には、是非とも受けていただきたい予防接種です。

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