Tokyo International Clinic

メディカルコラムMEDICAL COLUMN

峯岸 祐之 東京国際クリニック / 形成外科  毛髪治療 美容外科
メディカルコラム vol.19
シミの治療とサプリメント活用
峯岸 祐之東京国際クリニック / 形成外科 毛髪治療 美容外科

千葉大学医学部卒、東京大学医学部附属病院形成外科、武蔵野日赤病院形成外科、神奈川クリニックを経て、東京マキシロフェイシャルクリニック勤務。
2015年7月から現職に。

シミの種類と特徴

毎日のように続いた厳しい暑さと日差し。この夏、皆様はどのように過ごされましたか。子供のころは、毎日外遊びで真っ黒に日焼けしました。子供は秋から冬にかけて、日焼けした肌も自然な色に戻るのですが、お年を召されると新陳代謝も衰えますので、シミとなって残ってしまうことがあります。こうした紫外線によるシミは放置すると年々重なって多層化していき、皮膚の深層にまで広がる可能性もあります。いざ治療をしようとすると、時間も費用もかかりがちですので、お早めのお手入れや治療をお勧めします。一口に「シミ」と言っても多くの種類があり、医学的には「色素斑」と呼ばれています。加齢に伴って増えるのは「老人性色素斑」で、皮膚の表面が変化して凸凹しており、外見的にはあざのように見えるものもあります。また、境界の明瞭なタイプや、逆に境界が明瞭でなく比較的広範囲にもやもやと薄く色づくタイプ(肝斑)、中には非常に稀ですが悪性黒色腫と呼ばれるがんの一種で、一見ほくろのようなものなどもあります。見た目だけではなく、悪性のものかが気になるようでしたら、一度診断をお受けいただくとよろしいと思います。シミのできやすい場所は、刺激を受けやすい部位で、ほほ骨の辺りや、こめかみの周辺に多く見られます。いずれも日光に当たりやすく、触ったりこすったりしやすい場所ということです。

シミの種類の検査・診断

このようにシミは似た種類も多く、しかも違う種類のシミが混ざることも少なくありません。また、シミの種類によって治療法が異なるので鑑別診断は重要です。検査には写真※①のようなスコープを使用します。悪性かどうかを判断するためには、色や形の均一さをみますし、手のひらや足の裏の場合は、悪質のシミの場合は盛り上がっている山の部分に色がついているケースが多く、悪性でないものは谷の部分に色がついていると言われています。当院ではこのようなスコープを使用して、シミが悪性のものでないか、シミの種類などの鑑別診断を行っています。お顔のシミには、レーザー治療の初回と終了時の2回、VISIA※②という特殊な診断器を使って肌診断を行います

シミの治療法

シミの治療法も数種類あり、特に盛り上がりの強い症例や面積が大きな症例では手術も選択できます。「手術はどうも…」という方にはレーザーを使った治療もあります。肝斑は従来、レーザーを当てるとかえって濃くなってしまうという欠点もありましたが、最近、肝斑にも効果的な機器が出てきました。当院のレーザートーニング治療は、平らなビームを放つことができるQスイッチYAGレーザーという機器を使用しています。この機器は、レーザーのパワーを均一に患部に届けることができるので、肝斑にムラなく治療を施すことができます。

また、レーザー治療はビームの強さと照射時間で決まると言われます。当院では低出力で肌にやさしい治療を心がけています。肝斑では少しずつ治療を行うので、トータル5~10回の治療が必要で、老人性色素斑では3回くらい、1回あたりの照射時間は10分程度で、かなり色を薄くすることができ、受診者様にも大変喜ばれています。さらに薄いシミや毛穴、小じわなどに効果を発揮する「ライムライト治療」も行っています。これはIPLという特殊な光を当て、肌の新陳代謝を促進させ、患者様ご自身の肌の修復力を利用して美肌にするというものです。レーザー治療とライムライト治療では、治療中にビタミンCとトランサミンというメラニン色素の合成を抑えるお薬を内服していただき、体内からの治療も同時に行っています。シミやほくろのあるなしで、見た目は5~10歳の差が出ると言われています。シミがある顔よりもピンク色の健康的な皮膚の方が若々しく見えますので、対外的な印象も大きく変わります。ゆっくりと肌の悩みやお話を伺い、最適な治療を心がけておりますので、ぜひお気軽にご相談ください。

男性のシミも相談を

ゴルフやマリンスポーツなどを趣味にするアウトドア志向の男性にも、通年にわたって紫外線の刺激を受けるためシミがよく見られます。男性の場合はお化粧をする習慣がないので隠すことができず気にされている方も多いようです。治療されると「やっぱりシミをとって良かった。」と言って次回のご予約をされる方もいらっしゃいます。

サプリメントを自分用に組み合わせる

私は診療時にサプリメントをお勧めすることも多いのですが、健康な皮膚を保つためにサプリメントが有用です。日本ではまだ医療先行で、予防医療という意味でのサプリメント活用があまり浸透していないという印象を受けます。
ご本人が気にされている部分に対しては、もっとサプリメントを利用してもいいのではないかと考えます。肌を気にされている方にはビタミンC、Eや抗酸化作用のあるものを。睡眠のお悩みにはメラトニンを。疲れやすい方には例えばコエンザイムQ-10やALA(5-アミノレブリン酸)などを積極的に摂っていただくと、疲労回復も早く、病気ではないけれども気になる症状を緩和することができます。
もちろんマルチビタミンを飲むこともいいのですが、健康を考えて積極的に栄養を摂るため、ご自分の気になるところに集中的に役立つサプリメントの組み合わせに、この秋、挑戦してみてはいかがでしょうか。