Tokyo International Clinic

メディカルコラムMEDICAL COLUMN

峯岸 祐之 東京国際クリニック / 形成外科  毛髪治療 美容外科
メディカルコラム vol.31
肌再生プレミアムピール(コラーゲンピール)をご存知ですか。
峯岸 祐之東京国際クリニック / 形成外科 毛髪治療 美容外科

ケミカルピーリングの選択肢が広がる

私たちの肌の細胞は、若い方ですと30日に1回、中年になると50日に1回くらいのサイクルで生まれ変わっています。このサイクルは肌の角質が自然に落ち、新しい角質と入れ替わるということですが、肌に何らかのトラブルがあると順調に入れ替わりません。そこで薬液を使って肌の古い角質を取って刺激を与え、肌をよりきれいにする療法としてケミカルピーリングという治療があります。
肌が弱い方には、肌の浅い層へグリコール酸、中間的なお肌にはサリチル酸など、薬液の基剤の種類や肌の性質によりケミカルピーリングの治療は種類があり選択されてきました。今回、トリクロロ酢酸を使った新しい種類の薬液が登場して、治療の選択肢がさらに広がりました。
新しいトリクロロ酢酸含有の薬液は従来のトリクロロ酢酸とは異なり、肌の表面には負担をかけず、肌のより深層まで浸透させる治療ができます。つまり肌のより深層にある線維芽細胞、コラーゲン層を刺激して、肌の弾力(ハリ)も改善することが可能です。
従来からトリクロロ酢酸を使ったピーリング剤はあったのですが、肌への刺激が強くかえって炎症が起こり色素沈着などのトラブルもありました。特に東洋人の肌は白人の肌に比べると炎症後の色素沈着が起こりやすい肌なので、東洋人には合わないと言われていました。
しかし、今回の新しい薬液は基剤を改良し、過酸化水素を加えることで安全性も高まりトラブルが起こりにくくなりました。当クリニックでは、従来の2種類のピーリングに加えて、肌にハリや透明感をもたせたい、毛穴を引き締めたいというご要望を受けて、今回、コラーゲンピールを導入することにいたしました。

幅広い適応年齢

この療法は、例えば若い方でニキビ跡で悩まれている方や、加齢に伴い肌に弾力がなくなって悩まれている方など幅広い適応があります。ですから、年齢に関係なくお受けいただけます。さらに、女性の場合は気になるシミや毛穴をお化粧などで隠すこともできますが、男性の場合はなかなか困難です。ニキビ跡を治したい、鼻の周囲の毛穴を目立たなくさせたい、肌にハリを出したいなど、女性の方はもちろんのこと、男性の方からのご要望も多くありますので、お悩みの方はぜひ1度、肌再生プレミアムピールをお試しいただければと思います。

施術の方法

具体的な施術法は、肌の表面にトリクロロ酢酸が含まれた薬液を塗り、深部に浸透するよう手で軽くすり込むようにマッサージを行います。そのまま数分おいた後、中和剤で拭き取ります。肌の状態によりますが、基本的に3〜4回程度(3〜4週間に1回)の治療で効果を実感していただけると思います。
また、この治療では、専用のホームケア用の化粧品を用いていただくことで、良い肌状態を保っていただけます。
加えて、このピーリング療法はレーザー治療や光線療法と組み合わせることで、より効果がアップします。当クリニックでもレーザー治療や光線療法との組み合わせで、くすみやシミ、毛穴の引き締め、はりのある肌、透明感など、さらなる効果を実感していただけます。
このコラーゲンピールは顔の治療だけでなく、手の甲やデコルテ(首~胸元)や背中のケアにも最適です。年齢が出やすい首や手の治療も併せて行っていただくことで、さらに若々しさがアップします。お肌でお悩みの方は、その方に合わせた治療方法をご提案しますので、どうぞお気軽にお問い合わせください。

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