Tokyo International Clinic

メディカルコラムMEDICAL COLUMN

清水 智幸 東京国際クリニック / 歯科
メディカルコラム vol.25
口腔内の細菌を除去する次亜塩素酸水
清水 智幸東京国際クリニック / 歯科

東京国際クリニック / 歯科 院長
歯学博士 歯周病専門医

次亜塩素酸水とはどのようなもの

次亜塩素酸は、もともと体の中にある物質で、白血球の中に存在します。白血球の働きは、外部から体内に侵入した細菌やウイルスなど異物から体を守る防御作用ですが、このとき、強力な殺菌効果で異物を攻撃・排除する物質が「次亜塩素酸」です。それを化学的に作り出したものが「次亜塩素酸水」です。
次亜塩素酸水は、高い殺菌力と安全性に加え、利用目的に応じて濃度を調整して使用できるのが特徴です。そのため、私たちの生活の身近なところで使用されています。
例えば、空間の除菌・脱臭・ウィルス駆除を目的とした空気清浄機や手洗い後の消毒液、お風呂場のカビを防止する清掃液として用いられるなど多岐に渡ります。また、最近ではカット野菜を利用される方も多いと思いますが、野菜の洗浄などでも使用されています。

次亜塩素酸は有機物に反応する

次亜塩素酸の特徴として、空気中のウィルスや臭いの元となる有機物に反応すると水に変わるので安心して使用できます。そのため、最近では空気清浄機などにも使われていて、空気の乾燥する冬にはインフルエンザ予防や風邪対策としても有用です。

お口の安静状態を保つために

東京国際クリニック / 歯科では、例えば抜歯や歯周病の手術などでお口の中に傷ができてしまう場合、口の中を「安静状態」にしたいときに使用します。歯科にとっての「安静状態」とは「歯垢を着けない状態」ということです。通常はブラッシングで歯垢をとっていますが、手術などで傷がある場合には歯ブラシで患部を傷つけるわけにはいきませんから、この次亜塩素酸水でうがいをしていただきます。
市販のうがい薬でもそれなりに殺菌効果はありますが、私たちの身体でつくりだされる成分で、より安全性も高く殺菌力もある次亜塩素酸水を使用しています。我々の調査では、次亜塩素酸水は通常の水でうがいをするときに比べて、約25%歯垢の自然生成を抑制することがわかりました。

歯科医院で水にこだわるのはなぜ

次亜塩素酸水は強い殺菌力をもっていますから、当院では患者様の治療中にうがいをしていただくお水や歯科機材の殺菌・消毒・滅菌にも使用しています。
歯科機材以外にも、水回りはこの水で全て消毒されるシステムを導入しています。歯科ではご存知のように水を多く使用します。そのホース内の汚染も従来から言われていて、そのような観点からもタンクに貯水する方式ではなく、システムとして採り入れることでその汚染も除去できます。
前回、歯周病から全身への影響についてお話しましたが、多くの細菌が歯周ポケット内の毛細血管から全身を巡ってしまいます。それを防止するという意味で治療中の歯科機器から注水される水も次亜塩素酸水を使用しています。一般的には精製水や生理食塩水、通常の水で歯科治療はされていますが、当院では、より殺菌効果の高いものを使用したいと思っています。
これは歯周病治療の効果を上げるためではなく、あくまでも体内に入り込む細菌のリスクを減らすという目的です。当院ではこの点は重要だと考え、次亜塩素酸水を使用しているのです。

より清潔な医療機器、医療環境をめざして

このように「歯科における水」といっても患者様には見えない部分でありますが、清潔な器具を使用することと同様、こだわりをもって大切にしています。
患者様には歯周病治療や外科処置をした後などはどうしてもお口の中に傷が残りますから、ご自宅で患部を消毒していただく洗口液として次亜塩素酸水でうがいをしていただいています。また、非常に高い殺菌効果であるため、傷口の消毒に加えて、ブラッシング後のホームケアとしてもご利用いただいています。
歯周病予防、風邪予防にも有効な次亜塩素酸水は歯科までお気軽にお問い合わせください。